パチンコ屋のホールスタッフと言えば高時給というイメージが強く、お小遣い稼ぎや生活費をガッツリと稼ぐために働きたいと考える大学生やフリーターも多いです。

しかし、競馬や競艇といった公営ギャンブルとはルールが違うこともあってか、何歳からならパチンコ屋で働けるのか、何歳からならパチンコ・スロットを遊技することができるのかをきちんと答えられる方は意外に少ないです。

今回はこれらを順番に解説していくので、これからパチンコ屋で働きたい、パチンコ・スロットデビューしたいと考えている方はしっかりと目を通しておいてくださいね!

アルバイトで働けるのは何歳から?

パチンコ屋によっては20歳以上を募集していることがありますが、一般的には18歳以上(高校生不可)という条件でアルバイトを募集していることが多いです。

18歳未満がパチンコ屋で働けないのはパチンコ屋が風営法の規定によって営業しているためで、風営法の第22条・3項に18歳未満を働かせることを禁止する一文が書かれています。

高校生不可という条件の補足

「18歳以上でも高校生はダメなの?」

と疑問に思う方もいるかもしれませんが、実は風営法では高校生がダメといった内容は明記されていません。

しかし、パチンコ屋で働いたり入店することを校則で禁止していたり、パチンコ屋が独自のルールを設けて高校生の出入りを禁止していることもあります。

この理由としては、高校生は学業を優先すべきでそれを阻害してしまうような行いをさせてはいけない、という考えが根底にあるためです。

パチンコ・スロットを遊技できるのは何歳から?

パチンコを“パチンコ屋で”遊技できるのも18歳から。

スロットも同じ施設で遊技する以上、年齢制限はパチンコと同じ18歳ですが、ゲームセンターにもパチンコとスロットが設置されているので、あえて”パチンコ屋で”という言葉を強調しました。

 

16歳未満は保護者同伴という条件や、都道府県市町村によって独自の法令を定めていることもあるので一概には言えませんが、風営法ではゲームセンターは18歳未満は午後10時までなら入場できることになっています。

ゲームセンター側が高校生や18歳未満がパチンコ・スロットを遊技することを禁止している場合もあるものの、そういったルールが無ければ18歳未満がパチンコ・スロットを遊技すること自体は問題ないんですよ。

パチンコ屋とゲームセンターの違い

ゲームセンターでは18歳未満もパチンコ・スロットを遊技できるのに、なぜパチンコ屋ではパチンコ・スロットを遊技できないのか?

それは、風営法の第22条・5項で18歳未満をパチンコ屋に立ち入らせること自体を禁止しているからです。

つまり、18歳未満はパチンコ・スロットを遊技してはいけないのではなく、パチンコ屋という施設に入ることがダメなわけです。

 

私が働いていたホールでも、18歳未満が入店したのを発見してすみやかに退店してもらったことが何度かあります。

特に夏休みや年末年始などの高校生の長期休暇中には、朝礼の時にも年齢確認を徹底するよう役職たちも念を押します。

もし18歳未満が入店して遊技していることが発覚すると、そのパチンコ屋やグループ全体が一定期間の営業停止、最悪の場合はその法人のパチンコ店全店の営業許可取り消しという可能性もありますからね。

ルール違反のデメリット

パチンコ屋側のデメリットを説明しましたが、18歳未満がパチンコ屋に入ることで当事者にもデメリットはあります。

例えば18歳未満の高校生がパチンコ屋に入ったことが高校にバレた場合、停学処分であったり進路に影響を与える可能性も。

たとえ18歳以上であっても3月31日までは高校に在学していることになるので、進学や就職が決まっていた場合は内定取り消しといったリスクも考えられます。

 

また、たとえ高校へ通わず働いていたとしても18歳未満でパチンコ屋に入ったとなると、職場に与えるマイナスイメージは大きいでしょう。

それに加えて、もし大勝ちしている途中に年齢確認をされて18歳未満だと発覚した場合、それまで遊技していた台を止められて出玉も全て没収されてしまいます。

勝とうが負けようが使ったお金が返ってこないとなると、わざわざリスクを冒してまでパチンコ屋でパチンコ・スロットを遊技するメリットはないと言っていいです。

入店制限による影響

ここまでの説明を読めばお気づきだと思いますが、風営法では18歳未満がパチンコ屋に入ること自体を禁止しているので、小さな子どもを連れてパチンコ屋のトイレを借りるのもダメということになります。

実際、私が前に働いていたホールにトイレを使うために子どもを連れてきたお父さんがいましたが、声をかけて併設しているスーパーのトイレまで案内しました。

こういったケースは稀ですが、お父さん・お母さんが小さな子どもを車内に残して長時間パチンコ・スロットを遊技することが大きな問題になっています。

 

子どもを車内に放置して事故を起こすケースが後を絶たないこともあり、私が働いていたホールでは稼働が一番高い時間帯でも人員を割いて駐車場の見回りをしていました。

もし子どもが車内に取り残されているのを発見した場合、“状況次第では窓を叩き割ってでも助け出せ”と指導を受けていましたが、やはり営業時間中に常に見回りをできるわけではないので、最終的にはお父さん・お母さんの判断に任せる形になってしまうのも事実です。

小さなお子さんがいるご両親には、どうか常識の範囲内でパチンコ・スロットを楽しんでもらいたいと願っています。

託児所が併設されているホールも

子供の車内放置が大きな問題になったこともあり、託児所を併設しているホールも見かけるようになりました。

託児所を利用しているのはお客さんだけではなく、子どもを預けてパチンコ屋で働いている主婦もいます。

託児所によって利用条件に違いはありますが、首がすわった3ヶ月の赤ちゃん~小学6年生までの子どもが対象だったり、中には無料で利用できる託児所もありますよ。

 

有料の場合も2,000円以内で収まるくらいの価格で、開店時間の1時間前から閉店時間まで利用できる託児所が多いです。

パチンコ屋に併設されている託児所は基本的に資格を持った保育士さんが付いています。

しかし、小さな子どもを夜遅くまで預けるのは常識的に考えるとあまりおすすめできないので、子どものことを第一優先に考えたうえで上手に利用していただきたいところです。